みなさん、バスケットボールはお好きですか?
時々少し広いお庭をお持ちの方は、自宅にバスケットゴールを置いていたりすることもありますよね。
バスケットボールの良いところは、なにより特にルールを知らなくても、バスケットにボールが入れば得点なので試合観戦がしやすいところにあると思うのですが…この競技、シンプルな競技だけにいろいろな人に話したくなるような裏話がたくさんあります。
今回はそんなバスケットボールの豆知識をご紹介しましょう!!
バスケットボールは“桃”から生まれた?
バスケットボールを考案したのはいまからさかのぼること100年以上前の人物ジェームズ・ネイスミスという大学講師です。
彼が秋のフットボールシーズンが終わり、春の野球シーズンが始まるまでの長い冬に楽しめるスポーツはないものか…と思い、少年時代にカナダで楽しんだダック・オン・ザ・ロック(石落とし)というゲームをヒントに、体育館のバルコニーの下に箱を据え付け、その箱にボールを入れ合う競技を思いついたのが始まりでした。
ところが、体育館に手頃な箱がなく、たまたまそこにあった桃の収穫用のカゴを使うことにしたのがバスケットボールの始まりと言われています。
バスケットボールは文字通り、かごから始まったのですね。
以前はシュートが決まるたびに、ボールを取り出していた
バスケットボールが誕生したばかりの1891年頃は、まだバスケット(かご)をゴールに使用していました。
そのため、シュートが成功するたびにつるしたかごの中から、ボールを取り出していたそうです。
かごからボールを取り出す手間をなくそうと、1906年ごろから、かごに替えて現在の形の底の抜けたネットとリングでできたバスケットリングが使われるようになりました。
バックボードの導入は、観客の妨害が理由!?
同じくバスケットボールが生まれて間もない頃は、体育館のバルコニー(二階部分)のところにかごを直接備え付け、そこにボールを入れ合うスタイルでゲームが実施されていたので、現在のようにバスケットリングの後ろにボードがなく、かごがそのまま晒されているスタイルでした。
そのため、二階席の観客は、バルコニーに備え付けられたかごの後ろ側に陣取り、ルールで明確に定められていないのをいいことに妨害行為のやり放題だったのです。
そこで1892年に、観客の手がボールに届かないようにバスケットとバルコニーをはさむ仕切りとして、長方形の大きな網が導入されました。
しかしさらにそれでもその網が観客に壊されてしまう場合があったので、現在のような大きな板形のバックボードが採用されたのです。
バスケットボールで使える背番号はルールによって違う
バスケットボールでは、ユニフォームの背番号はどのような番号でも使えるわけではなく、ルールによって番号が制限されています。
基本的には、「FIBAの国際ルール」に沿って選ぶことができ、各チーム12人の選手が4〜15番の背番号を使うことができます。
なぜ1.2.3番が欠番になったのかというと、審判のジェスチャーが指を1〜3本立てるものが多く、背番号と混同してしまうためといわれています。
一方、アメリカのNBAの舞台ではどの番号でも使用がOK。
なかには「00」や「0」を使用している選手もいます。
2002年からはビデオ判定も導入
現在多くのスポーツでビデオ判定が導入されていますが、バスケットボールもNBAで2002年からビデオ判定が導入されています。
その用途は、主に相手チームの選手に接触してプレーを妨害するパーソナル・ファウルなどの反則が起きた場合。本当に反則かどうかをビデオの映像によって判定します。
もうひとつに、各クォーターの残り時間表示が0秒のときに放たれたシュートが成功した場合です。
シュートを得点として認めるかどうかをビデオ映像によって見極めます。
いずれの場合も、審判は2分以内に最終的な判定を
下さなければなりません。
NBAにはドレスコードが存在する
NBAの選手たちには、なんと服装の指定がかかるシーンがあるのです。
ラフなイメージのバスケットボールですが、少年たちの影響も大きいため、2005年からNBAの試合会場の出入りとインタビューの際には、ヒップホップ系ファッションやiPodを禁止されています。
現在では野球のメジャーリーグでも移動の際はジャケットとネクタイの着用を義務付けられていますから、プロスポーツ選手には、ただスポーツができるだけでなく、その影響力から人々の社会の模範的存在であることも求められるのですね。
さて、みなさまが知っていた豆知識はありましたでしょうか?
バスケットボールは、ひょんなことから始まったスポーツでありながら、得点が入った時の爽快感、比較的狭いコートだからこそ生まれるスピード感、どちらが勝つかギリギリまでわからないスリル…などなど沢山の魅力に溢れています。
バスケットボール観戦の前のドキドキの際などに、ぜひ“ねえ、これ知ってる?“とお話しに花を咲かせてくださると幸いです!!