華やかな応援で明るい雰囲気を演出し、ゲームを盛り上げてくれるチアリーダー。いまではそれがもはや一つの競技といってもいいほどのアクロバティックで高難易度のパフォーマンスをしていますよね。
みなさんはチアリーダーをイメージすると、どのような姿になりますか?
おそらく、若くて美しいスタイルのいい女性のイメージが浮かんでくると思います。
しかしこのチアリーダー、実は昔はなんと
男性だけだったのです。
想像できますでしょうか?男性だけのチアリーダーたちを…。しかしかつてチアリーダーは男性だけで組織され、応援を行っていたのです。
考えてみると、それはそれでパワフルで良いのかもしれませんが、ルーツを辿ると納得!と思うものでした。
それでは今回はそんな試合のパフォーマー、チアリーダーについて紐解いて行きましょう!!
特に日本のチアリーダーは女性のイメージしかない
特に日本ではチアリーダーのことをチアガールと呼びますよね。実はこれは和製英語なのです。チアリーダーが日本に伝わったのは、1970年後半と言われています。1980年に、テレビドラマ「GOGO!チアガール」が放映されたのをきっかけに、一般の人たちの間でチアガールという言葉とその存在が認知され始めたことから、日本人のなかでチアリーダー=女性というイメージが深く刷り込まれたのです。
また、日本では男性が主体の応援団がありますから、より差別化するためにこのチアガールという呼び名が広まったのかもしれませんね。
かつてのチアリーダーは、日本でいう応援団的存在
そんなことがあって、私たち日本人はチア、と頭についてしまうとつい女性をイメージしてしまいがちですが、チア、とは英語で応援を意味します。つまりチアリーダーとは応援するリーダー、の意味になりますから、そこに性別的な意味は存在しないのですね。
イメージとしては完全に初期のチアリーダーは、日本における応援団的存在でした。
そのルーツはアメリカで1880年代に戦争から帰還した将校に歓声を上げたのがきっかけではないかといわれています。
このルーツをきくと、なるほど雄々しい歓声がイメージできますね。
それゆえに、初めのチアリーダー達は男性が主体だったのです。
もちろん中には女性もいた
しかしながら、チアリーダーは男性限定のルールはありませんでした。中には女性もいて、黄色い歓声とまではいきませんが、しっかりとしたエールを送るレディもいたのです。
その後男女比は年々半々に変化して行き、徐々に男女比が逆転、そして現在の女性メインのチアリーダー達に変貌していったのです。
チアリーダーといえば、アメリカンフットボールですね。アメフトといえば男の世界。戦場は男性ばかりですが、スポーツは女性もいます。やはり女の子に応援された方が、力が湧いてきたのかもしれませんね(笑)
チアリーダーはアメリカの女性の女王的存在!?
そんな現在のチアリーダー達ですが、現代はほとんどが女性です。日本でも高校大学で女子チアリーディング部があるところがありますよね。
しかし、日本とアメリカではチアリーディング部のイメージが現在でも大きく違うようです。日本ではチアリーディング部にももちろん可愛い子がいたり、いなかったりするかもしれませんが、基本的に他の運動部とそこまで大きな扱いの違いはありませんが、アメリカでのチアリーディング部の女の子は、いまの言葉でいうと最強のリア充的存在なのです。
アメリカのスクールカーストでは、チアリーディング部の女の子、とりわけ一番リーダーポジションの女の子はクイーンビーと呼ばれ、女王様的存在であり、進学や就職もとても有利になるといわれています。
そのため、チアリーダーになるためのスクールに幼い頃から通ったり、日々努力する女の子もたくさんいるのです。
それこそ、国際的なアメフト大会でのチアリーダーともあればカリスマ的存在です。
余談ですが、よくアメリカ映画などで意地悪なチアリーダーやアメフト部の男がひどい目にあうのは、当時大人しいオタク(ナードというらしいです)だって映画監督が、チアリーダーに意地悪をされたり、アメフト部の男子に使い走りをされたことへの復讐だったりするとか…(笑)
アメリカのチアリーダー文化は、アメフトと共にあり、どちらもとてもアメリカでは大きなウエイトをもつ文化だということが、よくわかりますね。
もしアメフトを観戦する機会がありました、華やかなチアリーダー達も是非、いろいろな思いをめぐらせながら、ご鑑賞のほどを。