バスケの3×3とは?5人制バスケットボールとの違いやルールを解説します!

オリンピックのバスケ3x3とはどんな競技か? バスケットボール
バスケットボール

バスケットボールには、5人制の試合のほかに3人制の試合形式があるのをご存知ですか?

バスケットボールをしたことがある経験者ならもちろんご存知でしょう。あるいは、少し遊びでプレーしたことがある人も、何となく想像はできますよね。

3人対3人でプレーするバスケ。言ってしまえばこれだけですが、実は非常に奥が深い。そして東京オリンピックからは正式種目にもなっています。

この記事では、そんな3人制バスケの「3×3」について、試合内容や5人制との違いについて解説します!

3×3とはどんな競技?

バスケの3x3とは?3on3とは違う?

3×3(スリーエックススリー)とは、ストリートバスケットボールで普及している3人制バスケットボールが競技化したものです。

5人制バスケットボールでは体育館のコートを縦横無尽に走り回りますが、3×3で使用するコート面積は5人制の半分ほどの大きさしかありません。そのため選手と観客の距離が近く、より迫力ある試合を観戦できるのです。

3×3の起源とは

3×3は公園などで親しまれた3人制バスケットボールが始まりで、かつては3on3(スリーオンスリー)と呼ばれていました。

国際的なルールが制定されて公式競技となり、国際バスケットボール連盟(FIBA)によってメジャースポーツとしての地位を築き上げてきました。2007年には14歳から18歳までのアスリートを対象としたユースオリンピックの正式種目として承認され、今回の東京五輪では正式種目として採用されています。

3×3と5人制の主な違いは?何が魅力?

バスケットボールの3x3のルール解説

同じバスケットボール競技ですが、3×3と5人制バスケットボールには試合時間や勝敗の決め方などに大きな違いがあります。

以下、3×3と5人制の試合における主な違いをご覧ください。

試合会場とチーム編成の違い

通常、バスケットボールの試合は体育館の中で行われますが、3×3の試合では軽快な音楽が流れ、ストリート発祥の競技らしい開放的な雰囲気の中で行われます。

チーム人数にも大きな差があり、5人制バスケットボールは12名以内であるのに対して3×3は4名以内という少ない人数で行われます。3×3の試合中はコーチや監督は近くにおらず、それぞれの選手が自主的に作戦を考えながら戦わなければなりません。

21点先取で試合終了

5人制バスケットボールでは試合時間内に何点獲得したのかを競いますが、3×3は21点を先取した段階で試合終了となります。

この試合形式はテニスやバレーボールと同じですが、これらのスポーツに共通する「デュース」は3×3にはありません。とにかく21点を先取した方が勝利なのです。「次にゴールを決めれば勝利」というハラハラする試合展開こそが、3×3の魅力です。

試合時間が短い

5人制バスケットボールの試合時間は10分×4試合の合計40分ですが、3×3の試合時間は10分×1本で勝負が決まります。

そのため、1日で3〜4試合行うトーナメント形式を採用しています。短い試合時間で勝敗が決まるため、選手は常に全力を出して試合に望みます。

スピーディな試合展開

3×3のルールの一つに「12秒以内に攻撃をしなければならない」というルールがあります。

そのため、選手たちは休むことなく攻撃を繰り返したり防御をしたりしなければなりません。5人制バスケットボールで言う「速攻」を常に繰り返すため、スピーディーで迫力ある試合が繰り広げられます。

攻守交代にもルールがある

5人制バスケではそれぞれ相手のゴールを狙えば良いのですが、3×3では1つのゴールに向かうため攻守交代にもルールがあります。リバウンドやスティールなどでボール保持チームが変わった際には、一旦アークの外に出ることで攻撃権が切り替わります。

ゴール下の攻防でボールを奪い、一度3ポイントラインの外の選手にパスを出してから再びゴールに迫る、という流れになります。

要点チェック!五輪における3×3のルール

5人制バスケットボールとの違いについて理解したところで、試合を観戦する際におさえておきたいルールについて解説します。

試合の進め方

1チーム3人、控えの選手1人で試合を開始します。5人制バスケットボールよりも少し小さい6号球(72〜74cm)を使用し、21点先取もしくは10分の試合時間で多くの点数を獲得したチームが勝利します。

ゴールが一つしかないため、ゴール付近では熾烈な攻防が繰り広げられます。

試合中のルール

試合中はボールを持ってから12秒以内にシュートを打たなければなりません。

5人制バスケットボールでいうスリーポイントライン外側からのシュートは2点で、内側からのシュートは1点です。攻守交代時は、ボールを持って一旦ポイントラインの外に出てから試合を続けます。

3×3の魅力がわかる動画

ここで3×3の試合動画を一つご覧ください。

こちらはオーストリアで行われた東京オリンピックの3×3女子予選の3位決定戦、日本代表vsスペイン代表のフルシーンです。

予選には日本を含む20チームが参加し、グループリーグとトーナメントを戦って準決勝で勝った2チームと3位決定戦で勝ったチームが東京五輪出場というフォーマットでした。

日本はグループB1位でトーナメントに進み、初戦でスイスに勝つも準決勝でフランスに敗れ、最後の椅子を賭けてアメリカに負けたスペインと対戦。

試合は、残り1分の時点で18-14でスペインがリードするも、残り12秒切ったところで日本が追いついて延長へ。先に2点取ったほうが勝利というルールのもと、最後の攻防が繰り広げられました。

3×3の競技ルール解説まとめ

Embed from Getty Images

3×3は短い試合時間の中で常に全力でボールを奪い合う迫力あるプレーが特徴です。かつて公園や広場で行われていたときの名残から、選手と観客が一体となって盛り上がれる競技だといえます。

東京五輪の正式種目として採用されているため、これまで3×3を知らなかった人も観戦できるチャンスです。5人制バスケットボールとは違った雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか??

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

タイトルとURLをコピーしました