フィギュアスケートの後に投げ入れられているプレゼントは何?
選手達が華麗な演技を終えた後に投げ入れられる、色とりどりのプレゼントたち。
大会によってはそれを受け取ったり、拾ったりしてリンクから本人に手渡すフラワーガールと言う、主に小さな女の子によって構成された団体がつくこともあります。
今回はフィギュアスケート独特のイベントであるリンクへのプレゼントの投げ入れについて迫ってみました。
フィギュアスケートのプレゼントの投げ入れはいつから?
選手達が演技をした後にそれぞれ思い思いのプレゼント投げ入れるようになったのは、定かではないが1988年のカルガリーオリンピックの頃にはすでにその習慣は定着していました。
その頃の主な投げ入れられるプレゼントは花束がほとんどで、現在のようにぬいぐるみなど選手の個性に合わせたプレゼントを投げ入れる習慣はなかったようです。
現代では投げ入れ用の花が会場でも気軽に購入でき、非常にバラエティに富んだ投げ入れられるプレゼントがあります。
何を投げ入れてもいいの?だめなものは?
原則、リンクの氷に影響しない者が鉄則です。
また花束は花びらが氷の上に落ちてしまうと張り付いて取れなくなってしまったりするので、現在では花びらが落ちないように、花全体をビニールでラッピングされているものに限られてます。
またフラワーガールが手早く拾うことができるように、投げ入れた際に分散しないような工夫が必要で、そのため投げ入れられるプレゼントは花同様大抵の場合は全体をラッピングされた状態のものが多いのです。
また食品や電化製品などは禁止されており、安全性の確保のため、投げ入れが出来るのは一階席からのみで、それより上の席の場合は、会場内の専用ボックスに入れておくと、選手まで届きます。
花を投げ入れたいならここで買おう
かつて投げ入れ専用の花束などはなく、各自が花屋さんなどでそれぞれ用意したものを投げていました。しかし、現在はスケート場で販売されている投げ入れ専用のフラワーがあり、開発元はかつては小さな街の花屋さんであった『宮田花店』で、20年程前、伊藤みどり氏などが活躍していた第一次フィギュアブームの際に、花びらが落ちスケートリンク上に張り付いてしまい、後処理が非常に大変であったことや、軽い花束がリンクへ投げ入れる際にリンクまで届きにくい事などに気づき、
重りを付けた一輪の花をビニールで覆い、さらに華やかに舞うように先端にリボンをつける工夫を凝らしたものを作り、販売したのがはじまりです。
現在スケート場で販売されている投げ入れ用の花は、すべて宮田花店のものなのです。
あなたもリンクに華を添えよう
いかがでしょうか?
フィギュアスケートで選手が演技を終えたあとに投げ入れられるプレゼントは花がメインで、ときどきその選手が好きなぬいぐるみを投げることもあるようです。あなたが好きな選手が羽入君なら、熊のぷーさんを持っていくと「お、分かってるな?」と思われるかもしれません。間違ってもスージーズーのブーフを持っていかないように。
素晴らしい演技をただ観にいくのではなく、感動をプレゼントで表現すれば、きっとその日の思い出はあなたにとってもより大切になる、かもしれませんね。
演技を終えた選手を取り囲むかのように投げ入れられる花々たち。
フィギュアの氷上を彩る、プレゼントのひとつひとつに、色々なファンの想いが込められています。
華やかなフィギュアスケート界に更に色を添えてくれているものにも、沢山の工夫やエピソードがあります。
みなさんも、フィギュアスケートの観戦の際には、一つ色を添えてみてはいかがでしょうか?