スポーツで左利きはやっぱり有利?サウスポーの秘密!!

スポーツ全般
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皆様、ご機嫌いかがですか?

突然ですが皆さんは利き手はどちらでしょうか?

私は右利きなので、左利きの方に会うと物珍しさからか色々と聞いてしまいます。例えば、左利きで良かったこと、よくなかったこととか。右利きのハサミは使いにくいの?とか(笑)

左利きの当事者にとってはきっと何度も聞かれている質問でしょうから、後からやってしまったと後悔するのですが…(笑)、実際のところはどうなのでしょう?

おそらく右利き人たちからの印象では天才肌が多い、考え方が個性的、そしてスポーツで有利というイメージがあるかと思います。

さて、左利きのこのスポーツが有利という説は本当なのでしょうか?そしてそれはなぜなのでしょうか?

今回は、そんなサウスポーについての謎について迫ってみました!

左利きの割合は全人口の約10パーセント

世界中の人々の約10%が左利きだと言われています。

考古学的なデータに基づいて調べてみると、なんと50万年前からこの比率は存在していたようです。

ある程度生まれつきの脳の素質や遺伝的な要素などが関係していると言われていますが、左利きの発生のルーツには現在も謎がたくさん残されています。

意図的に左利きの人間になることは非常に難しい。もちろんその逆も。かつては、左利きで生まれた子供の利き手の矯正がよくおこなわれていましたが、脳がもともと左利きとして備わっているものを無理矢理に変更するため、吃音などの副症状が出てしまうことが医学的に証明されており、現在は矯正しない人も増えています。あわせて、ユニバーサルデザインと呼ばれる左利きの方でも右利きと同じように使うことができる道具類なども増えてきています。

なぜスポーツで左利きが有利と言われているの?

さてそんな左利きですが、なぜスポーツで有利だと言われているのでしょうか?

そのわけは左利きのめずらしさにあります。

特に対人系スポーツでは、普段の練習相手が右利きの場合、左利きの選手と対戦では左利きの人間の動きに慣れていないため、非常に動きの予想などが困難になります。

対して、左利きの方は普段から右利きの選手を相手にしていることが多いので、いつもと同じような感じで対戦ができる場合がほとんどです。

そしてもし左利きの選手が相手の場合でも、自分自身が左利きのため右利きの選手が予想するよりも動きの予想が比較的容易です。

そのため、左利きの選手はスポーツにおいて、特に対人系は有利なのです。

左利きがとくに有利なスポーツ

さて、左利きが特に有利なスポーツにはどのようなものがあるのでしょうか?

野球

baseball

なんと野球界のトップ打者の約半数が左利きと言われています。

またピッチャーに関しても、バッターは右利きのピッチャーより左利きのピッチャーの球の方が体感で10キロほど速く感じると言われています。つまり球界においてサウスポーはバッター、ピッチャー双方とって厄介な存在です。

高校野球で注目を浴びた菊池雄星選手もサウスポーです。

ボクシング

基本的に一対一の対人対戦の競技全般で左利きは有利なのですが、そのなかでもボクシングは特に顕著に左利きの選手が有利になるスポーツです。

それはなぜかというと、ボクシングは相手の動きを予測するスポーツだからです。相手の動きを予測するには、右利きの選手にとっては左利きの選手の動きは予測しにくいものです。

しかし、近頃は左利きの選手が増えているため、左利き同士の対戦になるとそのアドバンテージはありません。

テニス

テニスでも左利きの選手は驚異的な存在です。

テニスの打ち方にはフォアハンドバックハンドがあり、フォアハンドは利き手で素直に打つ打球、バックハンドは両手打ちです。

多くの選手はフォアハンドのほうが気持ちよく打てるのですが、左利きの選手が打ってくる打球はすべてバックハンド側に来てしまうため、非常に打球が返しづらいのです。

また、ボールの回転もすべて逆となり、左利きの選手に回転をかけられると咄嗟の対処ができません。左利きのシングルスプレイヤーは多くのテニスプレイヤーにとって怖い存在です。

左利きが不利になってしまうスポーツも

golf southpaw

このように、左利きにアドバンテージがあるスポーツはたくさんあるのですが、反対に左利きが不利なスポーツも存在します。

それはゴルフです。なぜなら、ゴルフのコースの多くは右利きに打ちやすいように作られており、右利きの選手から見て全て反転させたコースでプレイするようなプレイのしづらさがあります。

また、ゴルフはクラブの選択もプレーにおいてとても重要なのですが、左利き用のクラブは右利き用のクラブよりも販売数が少なく、選択肢が狭まってしまうのも不利なポイントです。

全人口の10パーセントが左利きのなか、プロゴルフプレーヤーの左利き率は4パーセントほどと、約半数以下しか存在しません。

対人性ではない個人的なスポーツでは、時にに左利きは不利になってしまうのです。

アスリートとしてはサウスポーは“得”

さて、左利きの方が有利なスポーツ、不利なスポーツがある事はご理解いただけましたでしょうか?

果たして、アスリートしてサウスポーは得なのでしょうか、それとも、損なのでしょうか…?

答えはスポーツにもよりますが、おおむね得だと思って良いと思います。

ゴルフなど一部のスポーツを除いて左利きは有利な場合がとても多いのです。

アスリートを目指す子供が左利きであった場合は、矯正はしないほうがよいでしょう。

現実社会ではなにかとカッコいい、珍しいと言われども不便なことも多い左利きですが、スポーツ界ではまぎれもない才能です。

未来のスポーツ界を牽引するサウスポーのみなさん、ぜひ世界へ羽ばたいてください。もちろん右利きの人も、両利きの人も、がんばってゆきましょう!!

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