知っているようで知らない!?ハンマー投げのルール

陸上競技
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リオオリンピックまであと少しですね!!
日本の誇る室伏広治選手が活躍していることで有名な、陸上競技の一つである『ハンマー投げ』。

ハンマーと呼ばれるワイヤーのついた鉄球を持ち、まるでコマのように回転しながら投げ、その飛距離を競うスポーツです。

今では知らない人が少なくなってきたこの陸上競技の1つであるハンマー投げ。

しかしながら、どのようなルールのもとで競われているのでしょうか?

今回はそんなハンマー投げのルールについてご紹介しましょう!!

ハンマーの重さ、長さは?

ハンマーの先端の丸い鉄製の玉を、砲丸といい、選手が持っている紐状のものをワイヤーといいます。

砲丸の重さは

・男子
7.260kg
・女子
4kg

ワイヤーの長さは

・男子
1.175〜1.215m
・女子
1.160〜1.195m

であり、それぞれの選手の身長や投げ方のフォームなどにより適宜ワイヤーの長さは調節しているようです。

最大何回投げられる?

まず、選手一人につき3回の試技(本番)ができ、その後上位8位以内に入った選手はさらに3回の試技を行うことができます。
その際は試技の順番は8位から順に下位のものから投げていきます。

8位以内の選手は6回、それ以降の順位の選手は3回が投擲のできる回数です。

どこからどこまでの距離が記録になる?

・投擲は、2.135mの円の中から前方に行います。
選手が円の外側に出てしまうとファウルとなり、失敗となり記録には反映されません。
円の内側に触れるのは可。

・円の中心から34.92度の扇形の内側の地面に落下したものだけが記録対象になります。
ただし、線の真上は記録対象外です。

・円の中心から左右に線が伸びており、その線より前に出た状態で投擲した場合も記録対象外です。

・落下したハンマーの跡のうち投擲円(投げる時に出てはいけない円)から一番近い地点から、円の中心の左右の線上の円の内側までの距離が記録になります。

金メダルまでの道のりは?

まずは予選があり、予選ではあらかじめ設定された標準記録をクリアすれば、人数制限はなく全員が決勝戦へと挑むことができます。

リオオリンピック

しかし、標準記録をクリアできた選手が12名以下であった場合は、その時点の全員の記録の中から上位12名が決勝戦へと出場できます。

決勝戦では先述したとおり、3回ずつの投擲を行い、上位8位の選手がさらに3回投擲し、その中で最高記録を出すことができた場合、金メダル獲得となります。

現在の日本記録・世界記録は?

現時点(2016年時点)での日本記録は

・男子
室伏広治 84.86m

・女子
室伏由佳 67.77m

世界記録は

・男子
ユーリ・セディフ 86.74m

・女子
ベティ・ハイドラー 79.42m

である。なお、今回のリオデジャネイロオリンピックの決勝戦へ出場するのに
最低限投げなければいけない距離(標準記録)

・男子77m
・女子71mです。

今年度オリンピックは日本の女子選手には厳しい標準記録となっているのがうかがえますね…。

鍛えられた強靭な肉体と遠心力によって遠く遠くまで投げられるダイナミックなハンマー投げ。
幾度も幾度も修練を重ねた選手たちは国境を越え集まり、ほんの刹那、たった三度の投擲チャンスにすべてをかけているのです!!

パワフルに手に汗握るこの競技。
ぜひ今後とも心して観戦しましょう!!

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