五輪前におさらい!陸上競技の種目別の特徴や基礎を解説【トラック&ロード編】

陸上競技のルール解説(トラック&ロード種目) 陸上競技
陸上競技

陸上競技には、競技場内の走路(トラック)を使用して行われる『トラック競技』、一般道を使用して行われる『ロード競技』、トラックの内側もしくは外側で行われる『フィールド競技』、トラック競技とフィールド競技の両方を行う『混成競技』の4種類あります。

この記事では、陸上競技の中から『トラック競技』と『ロード競技』について、詳細と見どころについて紹介していきます!

トラック競技の種目やルールを解説

陸上競技のトラック種目のルールをおさらい!

短距離走(100m・200m・400m)

この記事を読んでいるみなさんも、学生時代に100m走を走ったことがあるのではないでしょうか!?

100m走の最速記録は、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が2009年に樹立した9秒58です。秒数で計算すると、1秒に10m進むことになります。平均時速だと約36km/h。原付バイクの法定速度が30km/hなので、それよりもさらに速いんですね。ボルトがトップスピードになるとノロノロと走っているもといマナーを守って健全に乗車しているバイカーを追い越していくわけです。

100m走は直線コースですが、200m・400mと距離が長くなるにつれてトラックを走ることになるため、カーブを曲がるコーナリングの技術が必要になります。

400m走ではコーナリングに加えて、速度とスタミナの両方が必要になることから非常に厳しいレースが繰り広げられます。

中・長距離走(800m・1,500m・5,000m・10,000m)

800m走と1,500m走は、長距離を走るための持久力はもちろん、ラストスパートで一気に速度を上げられるスタミナが必要です。このラストスパートでは、短距離走に匹敵するほどのスピードが求められます。1,500m走も学生時代に体験したことがある人は、最後が異様に辛かったのと、全力でスパートを仕掛けている陸上部に一周抜かされそうになったのを思い出しませんか?

5,000m以上の距離になると、今度は持久力が勝敗を握ります。他の選手との駆け引きや、レースの追い上げ方などの戦略を練ることも重要となります。

障害走・ハードル走(3,000m障害・女子100m・男子110m・400m)

障害走はトラック1周に5か所の障害物が設置されていて、その障害物を飛び越えながら長距離を走る競技です。5か所の障害物のうちの1か所には水濠と呼ばれる池のようなものがあり、ここで転倒してずぶ濡れになりながら走り続ける選手が続出するほど過酷な競技なのです。

ハードル走は、直線コース上にある10本のハードルを飛び越えながら走ります。飛び越える際にハードルが倒れてしまうことがありますが、わざとでなければ減点や失格の対象にはなりません。

リレー(4×100m・4×400m)

4人の選手がバトンをつないでタイムを競うリレー。この競技を制するためには足の速さだけでなく、選手間の信頼関係や練習量に比例すると言っても過言ではありません。

2016年に開催されたリオデジャネイロ五輪では、自己ベストが100m9秒台の選手が数多くいる中で、圧倒的な連携を見せて銀メダルを獲得したのは記憶に新しいと思います。

当時、日本人選手の中には100m9秒台の選手は一人もいませんでした。足の速さでは勝てないと悟った日本チームは、バトンパスの効率化のために「アンダーハンドパス」を採用。このパスは効率がいいのですが、難易度が非常に高いことから幾度となく練習を重ねました。その結果、競合ジャマイカに次いで2位という好成績を勝ち取ることができたのです。

リレー競技はこのような大逆転が起きやすいことから、次回の五輪でも注目すべき競技であるといえます。

余談ですが、リレー形式のレースは1883年にアメリカで初めて行われました。当初は小さな旗を次のランナーに渡していたようです。バトンが登場したのはその10年後の1893年。旗のままだったらどんなスキルが編み出されていたでしょうね。

ロード競技について

陸上競技のルール(ロード競技)

マラソン

マラソンの由来は、紀元前490年に起きた「マラトンの戦い」で、兵士が勝利を知らせるために約40km走ったという説が有名です。

走行距離が42.195kmとなったのは1908年に開催された第4回ロンドン五輪でのこと。イギリスのアレクサンドラ王妃によってスタート位置とゴール位置が指定され、その距離が42.195kmであったことが始まりとされています。

競歩(20km・男子50km)

競歩はその名の通り歩く速さを競います。ただ歩けばいいという競技ではなく、左右どちらかの足が常に地面に接していること前に出した脚は腰の真下にくるまでは曲げてはいけないという厳格なルールがあります。

マラソンと競歩に共通して言えることは、一般道路で開催されることから道路の勾配や路面の状況、天候が選手のコンディションに影響してくることです。場所やその日の天候によっては、選手にとって厳しい状況となってしまう可能性がありますので、自然との戦いにも注目です。

陸上競技の種目別の特徴やルール【トラック&ロード編】まとめ

陸上競技のルール解説【トラック競技・ロード競技】まとめ

今回は『トラック競技』と『ロード競技』についてご紹介しました。

トラック競技は、個人の身体能力だけでなくチームとしての連携も重要になります。

ロード競技は、どんな環境でも自分のペースを乱さず勝負ができるかが勝利の鍵であるといえます。

この記事を読んで、新しい観戦の楽しみを見つけていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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