みなさんは、フットサルというスポーツをご存知ですか?
おそらく、なんとなくサッカーのようなスポーツ、というイメージをもっている方が多いのではないでしょうか?また、サッカーの簡易バージョンと思われている方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、実際にはサッカーとは異なるルールを数多く採用したスポーツなのです。
今回は、そんなフットサルとサッカーの主な違いをピックアップしてまとめました。
競技場の広さや試合人数が違う
まず、フットサルとサッカーで明確に違うのは、その競技場の広さと人数です。
サッカー
国際試合のフィールド
長さ:100〜110メートル
幅:64〜75メートル
国内試合のフィールド
長さ:105メートル
幅:18〜22メートル
試合人数はゴールキーパー含めて各チーム11人。
フットサル
国際試合のフィールド
長さ:38〜42メートル
幅:18〜22メートル
国内試合のフィールド
長さ:40メートル
幅:20メートル
試合人数はゴールキーパー含めて各チーム5人。
フットサルはサッカーよりも小さなフィールドでも実施できるという特徴があります。
それが、フットサルはサッカーの簡易版であるといわれる所以かもしれません。
しかし、独自のルールも沢山存在します。
選手の交代システムの違い
サッカーの場合は、一度交代した選手は二度とゲームに参加することはできませんが、フットサルの場合は交代した選手がなんども試合に復帰することができます。
ですので、疲れの見える選手をいったん交代させて休ませたあとに、再び試合に参加させるという作戦を取ることができます。
どういうタイミングで、どの選手を交代させるか…?もともと五人しか試合に参加できないだけあり、フットサルの監督は、それを見極めることが大切になるのです。
フットサルにはオフサイドがない
「オフサイド」とは、相手チームのゴールキーパーの目の前で常に待ち伏せし、パスを受けてゴールを奪うプレーを禁止するルールのこと。試合の面白さを奪う卑怯なプレーとして、サッカーが誕生した初期から禁じられていました。
そのため、サッカーでは前方にパスを出すときに、パスを出した時点でそのボールを受ける味方選手が相手のディフェンダーよりもゴールキーパーに近い位置でボールを受けてはなりません。
しかし、フットサルにはこの「オフサイド」は存在しません。そのため、相手ゴールの前に常に待ち伏せさせておき、その選手にパスを出して得点を奪うという作戦を取ることができます。
より、心理的、ゲーム的な方向にシフトしたルールであると言えますね。
接触プレイには厳しいルールが
オフサイドルールは採用されていないフットサルであるが、接触プレイにはわりと厳しめ。
サッカーでは許可されている、足から滑り込んでボールを奪いに行く「スライディングタックル」や、相手に肩をぶつける「ショルダーチャージ」などは一切禁止。
もしも違反した場合は相手チームにフリーキックが与えられてしまいます。
能動的かつ、少数精鋭。それがフットサル
サッカーの約半数の試合人数な上、競技場もコンパクトなフットサル。
オフサイドルールがないこともあり、油断するとすぐに得点を取られてしまいます。五人しかいないチームメンバー全てに気を配りながら、随時タイミングよく交代する場面では交代させ、試合を運んで行く。
フットサルの、サッカーとの一番の違いは、その少数精鋭さではないでしょうか?
選手の誰が気を抜いていても命取りの、チームワークがより大切なスポーツと言えるでしょう。