テニスのボールボーイ・ボールガールはなぜ少年少女?そのやんごとなき理由

テニスで特徴的なものをいくつか挙げれば、ボールボーイ・ボールガールが出てくるのではないでしょうか?

ご存知の通り、ボールボーイ・ボールガールとはテニスのラリーが終了したボールを拾う専門の係のことです。

ウィンブルドンでは、紺のユニフォームを着て、コートの中央とバックにスタンバイして、転がってきたボールを素早く拾い、選手に華麗に手渡していますよね。

このボールボーイ・ボールガール。
私たち日本人から見ると大人びてみえるのですが、実は平均年齢は15歳なのです。

名前の通り、本当に少年少女たちが行っているのですね。

いったいいつから、このボールボーイ・ボールガールは誕生したのでしょうか?
そして、なぜ子どもたちなのでしょうか?

今回はテニスコートの華、ボールボーイ・ボールガールに迫ってみましょう!!

かつては社交界の子どもたちの役割だった

ボールボーイ・ボールガールはイギリスでテニスがうまれた(当時はまだローンテニスという名前)1873年にはもう存在していました。

しかしその当時は、社交界に出席していた子どもがボールボーイ・ボールガールの役割を担っていました。

それはなぜかというと、以前の記事でも記述したように、当時は正装でテニスをプレイしていたため、転がったボールを拾うにも特に女性はウエストをコルセットで絞り込み、芝生まで届くロングスカートにハイヒールという出で立ちでしたので、コート上に転がったボールを、腰をかがめてとることもままならなかったのです。

そこで、大人の男女が社交テニスを楽しむ際に、子どもたちが大人のお手伝いをしたというわけです。

当時は“ボールガール”は存在しなかった

社交界でテニスが親しまれていた頃は、ボールを拾うのは少年だけの役割でした。
社交界の優雅なイメージそのままに、女の子はお茶の用意など、ボールに触れない補助的なお手伝いをしていたのです。

ボールガールが誕生したのは、それから随分と後の、1977年になってからです。

現在は男女の違いなく、平等に審査され選ばれた少年少女たちが、ボールボーイ・ボールガールとして活躍しています。

ウィンブルドンのボールボーイ・ボールガールになるには?

テニス大会の中でも最も有名な国際大会、ウィンブルドン。ウィンブルドンの大会のボールボーイ・ボールガールになるには、厳正な審査・抽選があります。

ウィンブルドン

あらかじめ公式サイトなどからウィンブルドンのボールボーイ・ボールガールの募集にエントリーし、ネット上でプレトレーニングプログラムというボールボーイ・ボールガールの基礎的な知識を学ぶプログラムを修了しなければなりません。
このプレトレーニング・プログラムはネット上で誰でも受けることができますが、実際にボールボーイ・ボールガールとして選ばれるのは同じくプレトレーニングプログラムを修了した地元の学校の推薦された生徒の場合が多数のようです。
地元の学生であれば、地理的に有利なこと、学校の を通せば手続きなども容易なことが理由にあげられるようですね。

このような関門を乗り越えて、約700人のうち250人が晴れてボールボーイ・ボールガールになることができます。

選ばれた少年少女たちは約二年間、ボールボーイ・ボールガールとしてコートに上がることになります。

ボールボーイ・ボールガールは少年少女の憧れ

ボールボーイボールガール

ボールボーイ・ボールガールになれる確率はとても低く、地元の学校およそ27校から各10名程しか選ばれることがありません。
各学校の看板を背負って世界のウィンブルドンに立つ彼らボールボーイ・ボールガールは生徒たちの憧れの存在であるといえるでしょう。

しかし晴れてボールボーイ・ボールガールに選ばれたとしても、そのあとのトレーニングは熾烈を極めます。プロの選手の試合を決して妨害してはいけませんから、常に細心の注意をはらい、気を配りながらシャンと立っていなければなりません。
それも、10〜15歳の子どもたちがです。並大抵のことではありませんよね。

学校のみんなの想いや、観客の熱気、選手のパワーを背負いながら、ボールボーイ・ボールガールはコートに輝き続けます。
これからも、この伝統をずっと守っていって欲しいですね!!