サーブのトスは実は頭上にあげなくていい!?意外なサーブの豆知識

テニス
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みなさまお元気ですか?
梅雨が明けたら野外でテニスがしたいな…とお考えの方もいらっしゃるかもしれない六月の梅雨時。
室内のカーペットコートでもテニスができますが、明るい日差しと風を浴びながらするテニスは格別ですよね。

明るい太陽を背に受けて、サーブのトスをするときの興奮たるやすばらしいものですが…実はこのサーブのトス、頭上に投げなくてもよいのはご存知ですか?

テレビでテニスの実況中継を見ていても、実際の試合に参加しても、そのほとんどが頭上にあげてサーブをしています。

しかしてその実態はいかなるものなのでしょうか?
今回は、テニスのサーブに関するスポネタです!!

サーブのトスのルールはとても寛容

ほとんどの選手が頭上にトスをあげてサーブをしているので、もしやこのようにしないとルール違反なのでは?と思われる方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、実は、サーブのルールはとても寛容なのです。公式大会でのサーブする際のルールでは、「サーブは、手でボールを空中にあげ、打たなければならない」と定義されているにすぎません。

そこで意表をついて、手に持ったボールを腰から下に落とし、ラケットを下から振って打つアンダーサーブを繰り出す選手もいます。

かつてのサーブは自分でトスを上げなかった

serve

「サーブ」とは、日本語で奉仕するという意味を持ちます。テニスの前身として中世フランスで誕生した室内ゲームである「ジュ・ド・ポーム」では、プレイの第一球目のときに、プレイヤーは自分でトスを上げずに、試合をしていない人が横から投げ入れたボールを打っていました。
ですのではじめは、プレイヤーのために第三者がボールを投げ入れるこの行為をサーブと呼んだのですね。

やがて第三者の手を借りず、プレイヤー自身が自分でトスを上げて、プレイの第一球目を打つようになりましたが、そのなごりでそのまま呼び名は「サーブ」となったわけです。

攻撃的なサーブになったのは近年から

サービスエース

そのような成り立ちで生まれたサーブですから、はじめは現在のテニスのようなスピード感やパワーの溢れるサービスエースを狙うようなパワフルで攻撃的なサーブをするプレイスタイルはありませんでしたし、頭上にトスを上げてするサーブよりも、腰からボールを落としてするアンダーサーブが常識でした。
中世フランスのジュ・ド・ポームでは、試合よりも社交的側面がつよかったこともあり、サーブは打ち返しやすく打つのが普通だったのですね。
1877年に初めて行われたウィンブルドン選手権でも、サーブを打つときはほぼすべての選手がアンダーサーブでした。
その後、テニスは勝ち負けにこだわるスポーツ的な側面が強くなり、それに従ってサーブする際のトスも高く、力強いものへとかわっていったのです。

もちろん紳士的なルールは存在する

しかし、現在でもテニスのサーブには紳士的なルールがちゃんと存在しています。テニスのサーブ時には、相手レシーバーが構えていないうちにサーブを打つことが禁止されています。
もし構えていないうちにサーブを打った場合は、はじめからサーブをやり直さなければなりません。
相手がレシーブの構えをしっかり行っていることを確認してから、サーブを打たなければならないのです。

サッカーやラグビーでは、相手ディフェンス陣が守備体型を整える前にフリーキック等を始める作戦がありますが、テニスではそれができないのです。
まさに紳士的とスポーツマンシップを重んじるスポーツですが、少しおかたくも感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。

サーブ一つとっても、テニスは貴族的な紳士のスポーツらしいルールが存在します。みなさんもテニスをプレイされる際は、紳士淑女の気分で優雅に楽しみましょうね!!

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