『カバディ』という単語をあなたはご存じですか?
ーカバの仲間?
ースペインの建築家?
ー何処かの国の車の名前?
…いいえ、ちがいます。
カバディとは、スポーツです!!
しかしながら、スポーツといえどどのようなスポーツなのでしょうか?
今回はこのインド生まれの魅惑のスポーツ、カバディの世界を皆さんにお伝えします。
もともとはインドの国技である
日本の国技と言えば、相撲ですね。
それと同じようにカバディはインドの国技。いわばインドのお相撲の様なものです。
しかしカバディは、個人競技ではありません。1チーム10〜12人で行うチームスポーツなのです。
ちなみに、カバディという言葉に意味はありません。日本語でいう所のわっしょい、わっしょいのような掛け声の様なものらしいのです。
ますます謎が深まるカバディ、そのルールはどのようなものなのでしょうか?
イメージとしてはチーム戦の鬼ごっこの様なもの
まず、カバディは野球のようにチーム対抗戦で、表裏のように攻撃と守備が交互に入れ替わります。
そして、ドッヂボールのように自分のコートと相手のコートに向かい合って分かれ、戦います。
(男子は13×10m、女子は11m×8mのコートを、長辺の側の中間地点で二分し、両サイドにチームごと分かれて入る)
攻撃側のチームは自チームから『レイダー』と呼ばれる攻撃者を一名選び、レイダーは相手チームのコートに入ります。
守備側の選手の事を『アンティ』と呼び、レイダーが『カバディ、カバディ、カバディ、カバディ…』と連呼しながら、素早くアンティにタッチして、自分のコートに戻る事ができれば、タッチしたアンティの人数分の得点が自チームに入ります。
なお、レイダーがアンティにタッチできるのは、『カバディ、カバディ、カバディ、カバディ』と連呼している間だけです。このカバディと連呼することを『キャント』といい、キャントができている間に、自分のコートに戻らなければならないのです。つまり簡単にいうと、レイダーは肺活量が勝負というわけです…!
そして、アンティがレイダーのキャントが途切れるまで、自分のコートにレイダーを止めることができた場合、守備側のチームに1点が入ります。
画像引用元:http://sp.plus-blog.sportsnavi.com/sponavi_asia/article/20
レイダーを妨害する手段は、四肢、胴体をつかまえたりなど、過剰な暴力を伴わない手段であれば特に規定はありません。
兎にも角にも、レイダーを元のコートに戻らせないように創意工夫し、時間を稼ぐのが守備側のセオリーです。
なお、守備側のときにタッチされ、点数になってしまった選手と、攻撃側のときにキャントが途切れてしまった選手はアウトになり、味方側が得点を取るまでコート外で待機しなくてはなりません。
男子で20分ハーフ、女子で15分ハーフで点数の多い方が勝利となります。
アジアでは世界大会も行われる本格的なスポーツ
カバディは、アジアオリンピック(アジア世界大会)に1990年の北京大会から正式種目として認定された、れっきとしたオフィシャルなスポーツです。
日本でも日本カバディ協会が存在し、定期体験会を行っていたりと、非常に精力的にカバディ人口を増やそうと活動している方が沢山います。
アジアオリンピックに正式種目として認定される前、1989年から日本でも公式大会が行われていた事もあり、世界的にもカバディ人口は少なくありません。
インド、バングラデシュなど南アジアを中心とした諸国から、西アジア、東南アジア、東アジアなどアジア全域をはじめ、現代ではイタリア、ドイツ、カナダ、アメリカなど西洋諸国でも広がりを見せています。
カバディはすぐにはじめられます
カバディのいい所は、なんといっても特殊な道具が何一ついらないということです。
人数さえ集まれば、この身一つとそれなりに広い場所があるだけで、いつでもカバディを始めることができます。
もちろん、あなたも誰かを呼べば、すぐにカバディをすることができます。
『カバディカバディカバディカバディ…』
そう、人生でただの一度だけでも…広い空の下で、息が切れるほど、カバディの世界に浸ってみるのは、いかがでしょうか?