次々と繰り出すトリック技は見逃せない!スケートボード競技のルールについて解説

スケートボード競技の解説 そのほかのスポーツ
そのほかのスポーツ

街中でスケートボード(通称スケボー)を乗りこなす若者の姿を一度は目にしたことがありませんか?また、子どもの頃に遊んだという人もいるのではないでしょうか?実は、スケートボードは東京五輪の種目として正式に採用された立派なスポーツなのです。

この記事では、スケートボードの起源や豆知識、競技としてのルールなどを解説していきます!

スケートボードってどんな競技?

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スケートボードを簡単にまとめると、車輪がついた板に乗ってジャンプ技や回転技などを行い、技の難易度やスピード、ジャンプの高さなどを評価して競う競技です。用意されたコースをどのように進むのかは選手の自由で、どの技をどのタイミングで繰り出すかによって難易度が変わります。

競技会場では開放的なBGMが流れており、フェスティバル感覚で観戦することができます。

スケートボードの起源とは

スケートボードの発祥はアメリカだといわれています。1940年代にアメリカの西海岸地域において、鉄の車輪を木の板につけて滑って遊んでいたのが始まりです。1950年代には、現在のスケートボードの原型となる「ローラーサーフィン」という商品が販売されました。

1980年代には若者からの支持を集め、世界中に広まるようになりました。スポーツとしてだけではなく、ファッションアイテムの一部になるなどストリートカルチャーの中心アイテムとなっています。

スケートボードにも「世代」がある?

スケートボードの世代別の違い

スケートボードの歴史は世代ごとに分けられ、世代によってスタイルが異なることをご存知でしたか?

世代ごとのスケートボードの歴史についてちょっとみてみましょう。

第一世代(1940〜1960年代)

第一世代は、先ほど紹介したスケートボードの発祥時期と重なります。この時期のスケートボードは、波がなく練習ができない日のサーファーたちに愛用されたり街中の移動手段として使われはじめたりしていました。

1960年代には競技大会も開催されていましたが、現在のスタイルとは異なり板の上で逆立ちをするなど曲芸大会のようなものであったといわれています。

第二世代(1970年代)

第二世代に入ると、スケートボードのパーツに変化が現れはじめます。グリップ力が強く、静かで速く走れるウレタン製の車輪が開発されたことで、人気をより一層高める要因となりました。

この頃から、蛇行走行である『スラローム』や急斜面を高速で下る『ダウンヒル』といった競技が行われるようになりました。

第三世代(1980年代)

第三世代に入った頃から、『オーリー』や『フリップ』といったトリック技が開発されはじめました。五輪種目にもなっている、街中の施設を利用して滑るストリートスタイルの始まりです。

ストリートスタイルの普及とともに、音楽とスケートボードが合わさったスタイルが若者の人気を集め、「スケーター」という新しいファッションスタイルを確立させていきます。

第四世代(1990年代)

この時期は日本でもスケーターファッションが流行しはじめました。

競技においてもより一層トリックが複雑になり、新たな技名が続々と登場した時期でもあります。

第五世代(2000年代)

木製スケートボードをプラスチック製で再現したスケートボードが人気を集め、日本の街中でも足代わりとしてスケートボードに乗る若者が増えた時期です。

五輪種目としてのスケートボード

スケボーのオリンピック競技の種類とルール

スケートボード競技は2種類に分けられ、持ち時間は45秒で選手は一人ずつ滑り得点を競います。

①ストリート

ストリート競技は街にある階段や手すりをはじめ、壁や坂道、縁石やベンチなどに見立てたセクション(構造物)が置かれ、このセクションを利用しながらさまざまなトリック(技)を繰り出す競技です。

車輪ではなくデッキ(板)を当てて手すりなどを滑る『スライド』や、セクションに飛び乗る際には手を使うことなくボードと一緒にジャンプする『オーリー』という技を駆使し、技の難易度や完成度から全体の流れを総合的に判断して採点を行います。

②パーク

ストリート競技が直線的なセクションであるのに対し、パーク競技は複雑な窪地状のコースで競技を行います。窪地の大きさは、大きなお皿のような形から深いお椀型までさまざまな形状で構成されています。この窪地の斜面を一気に駆け上がって空中へ飛び出す際の美しい空中トリックが採点の対象となります。

スケートボードの豆知識や競技概要まとめ

スケートボードは街でも見かけるメジャーなアクティビティです。もともと移動手段だったものがスポーツとなり、五輪競技にまで発展するという過程が面白いですよね。競技におけるスケートボードは技の美しさと難易度が勝敗を左右する、競技者目線では魅せるスポーツ、観戦する側としては観て楽しめるスポーツと言えます。

オリンピックでは、世界各国の選手がいつどんな技を繰り出すのかも注目してみてください!

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