自重以上を持ち上げる圧巻パワー!ウエイトリフティングの競技ルール・種目ごとの違いなどを解説

ウェイトリフティングのルール解説 そのほかのスポーツ
そのほかのスポーツ

スポーツジムなどで、バーベルを持ち上げたトレーニングをした経験はありますか?非常に重く身体への負担が大きいバーベル上げですが、ウェイトリフティング競技(重量挙げ)では、ジムにあるものよりさらに重いバーベルを一瞬で持ち上げます。

あまり知られていませんが、ウエイトリフティングにはさまざまなルールや厳しい規則が設けられているのです。競技観戦のためのおさらいや予備知識として、今回はウエイトリフティング競技の起源やルールについて紹介します!

ウエイトリフティング(重量挙げ)の起源

ウェイトリフティングの起源と歴史

ウエイトリフティングは古代から行われており、はじまりは重い石を持ち上げる力比べでした。

オリンピック競技としても、1896年の第一回アテネ五輪から実施されていた歴史ある競技です。長い歴史の途中では、両手で持ち上げる種目の他に片手で持ち上げる種目が採用されたり、体重別の階級分けがなかったりした時代もありました。

当初は男子競技のみでしたが、2000年のシドニー五輪からは女子種目が登場しました。

ウエイトリフティング(重量挙げ)の競技概要

ウェイトリフティングのルール解説

この競技は自分の体重の2倍以上あるバーベルを持ち上げて競います。

「スナッチ」「クリーン&ジャーク」の2種目行い、「スナッチ」をクリアしないと「クリーン&ジャーク」に進むことができません。

スナッチ

両手でバーベルを握ったら、頭上まで一気に持ち上げて立ち上がるのがスナッチです。持ち上げた後は一定時間その姿勢をキープしなければならず、キープしている時間は選手にとって最も身体に負担がかかる時間なのです。

判定はシビアで、持ち上げた際に両肘がまっすぐ伸びていないと時間のカウントがされません。審判の合図があるまで、持ち上げた状態をキープする必要があります。

また、下ろす際にも自分の後ろ側に落としてしまったり、指定場所以外のところで落としてしまうと失格となります。

クリーン&ジャーク

スナッチをクリア後に行う種目がクリーン&ジャークです。スナッチよりも重いバーベルを使用し、一旦鎖骨の位置まで上げてから頭上に持ち上げます。身体全体の反動を利用してバーベルを上げるため、肩への負担が非常に大きくなります。過去には肩を骨折してしまった選手もいたとか…

肩に乗せずにバーベルを持ち上げることは失格の対象となってしまいます。

ウエイトリフティング(重量挙げ)のルール

ウェイトリフティングの競技の種類は

ウエイトリフティングでは、選手が名前を呼ばれてから1分以内に試合を行わなければなりません。非常に短い時間の中でタイミングを図り、バーベルを上げる必要があるのです。

また、バーベルを持ち上げる際にはひざやお尻など、両足の裏以外を床につけることは禁止であり、肘を曲げ伸ばししても失敗と判断されます。

ウエイトリフティングには体重制があり、試合2時間前に計量を行います。計量のイメージが強いボクシングでは前日や当日の早朝に行っているので、ウエイトリフティングの方が計量にシビアであるといえます。

これは、体重の階級に応じてバーベルの重さを決めており、試合の公平性を保つために徹底して行う必要があるからです。

選手が腰に巻くベルトの意味とは?

ウェイトリフティングのベルトの意味

競技中に選手が腰にベルトを巻いている光景をよく見かけます。このベルトは「ウェイトベルト」と呼ばれる、競技を行う上で重要な役割を持つベルトなんです。

ウェイトベルトは、重いものを持ち上げるなど脊柱に負担がかかる動作を行う際に、怪我を予防する効果があります。きつく締めて腹圧を上げることで、腹筋や背筋に力を入れた際に腰の部分が安定するため、怪我をしにくくなるのです。

選手にとって怪我は選手生命を左右する要因ですので、安全にトレーニングや競技に臨めるように装着しています。

ウェイトリフティング(重量挙げ)のルールや豆知識まとめ

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ウエイトリフティングは、長い歴史の中で競技の形を少しずつ変えながら現在の形に発展しました。持ち上げる腕の力を鍛えるだけでなく、下半身で身体全体を支えて上半身の筋肉で持ち上げたバーベルをキープする必要があるため、全身の筋肉をバランス良く鍛える必要があります。

うまくバーベルが持ち上がった瞬間は、きっと誰もが歓声を上げることでしょう。東京五輪での日本人選手の活躍に期待が高まりますね!

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