スティック捌きと超高速シュートは圧巻!ホッケーの競技ルールや豆知識をご紹介!

フィールドホッケーのルール解説 そのほかのスポーツ
そのほかのスポーツ

みなさんは「ホッケー(フィールドホッケー)」の試合を観戦したことはありますか?

ホッケーは、スティック1本でドリブルやパスを重ねて、電光石火のごとく素早いシュートを放つ様が非常に魅力的なスポーツです。

この記事では、「ホッケーってどんなスポーツ?魚?」と、あまり知らない方のための観戦ガイドとして、ルール概要や競技の魅力をご紹介します!

ホッケー(フィールドホッケー)とはどんな競技?

ホッケーとはどんな競技?

ホッケーはサッカーやハンドボールと同じように、相手チームが守るゴールにボールを入れて得点を競う競技です。1試合は60分間で15分単位のクォーター制。この間により多く得点したチームが勝利します。

1チーム11人体制で、縦91.4m×横55mのフィールド上で行われます。サッカーのフィールドは縦105m×横68mですので、サッカーフィールドよりもやや小さめをイメージすると分かりやすいでしょう。

ホッケーの歴史

ホッケーの歴史は紀元前2500年頃の古代エジプトまでさかのぼります。ナイル川流域で発見された壁画にホッケーをしている様子が描かれており、南米インディアンがホッケーをしていた証拠も発見されています。

現在のホッケーの形は19世紀半ばに確立し、イギリスのクリケット選手が冬場の練習方法として取り入れたのがはじまりだといわれています。

五輪種目としては1908年のロンドン大会から正式種目となり、女子ホッケーは1980年のモスクワ大会から採用されています。

ホッケーで使用する道具

Embed from Getty Images

ホッケーでは得点を決めるために使われるボールと、ボールを操るためのスティック、ゴールキーパーは自身を守るための防具を着用しています。それぞれどんな特徴があるのかを紹介します。

スティック

ホッケーでは、長さ90cmのカーボン製スティックを使用します。スティックの先端はゴルフクラブのように少し湾曲しており、平らな面と丸みを帯びた面があります。平らな面でしかボールを扱うことができないため、ドリブルなどの際はスティックを180°回転させるテクニックが必要です。

ボール

ホッケーで使用するボールは、重さや大きさは野球ボールとほぼ同じですが、異なるのは硬さです。「材質を問わず硬いもの」が基準とされており、表面を硬化プラスチックで覆いゴルフボールのように薄いくぼみがつけられています。シュート時のボールスピードは、なんと時速150km〜200kmにもなるのです。

ゴールキーパー専用防具

ホッケーのゴールキーパー

硬いボールが時速150km以上のスピードで打たれるため、ゴールキーパーは厳重に防具を着用しなければなりません。ボディプロテクターやすねあて、足の甲を保護するキッカーやグローブ、ヘルメットなど、全身を防具で覆います。ゴールキーパーだけは全身でボールを受けることが可能なため、身体を張ってゴールを守ります。

ホッケーのドリブルテクニック

敵をかわしながらゴールまで進むためには、ボールさばきが重要です。ここでは、選手たちが主に使うドリブルテクニックを2つ紹介します。

ピックアップ

相手が正面にいるとき、スティックでボールを下からすくい上げて相手をよけるテクニックのことです。このとき、スティックを振りすぎると危険プレーとして反則になってしまうことがあります。

ターニング

複数人に囲まれたとき、スティックでボールを自分側に引き寄せながら身体を回転させて進むテクニックのことです。通常のドリブルで抜き去るのが難しいと判断した場合にこのテクニックを使用します。

ホッケーのルール

フィールドホッケーのツール

①シュートはサークル内から

ホッケーの試合では、ゴールから半径約15mの範囲に「サークル」と呼ばれるエリアがあります。このサークル内からシュートを打たないと、得点とみなされません。そのため、サッカーのようなロングシュートはホッケーでは適用されないのです。

②スティックで触れるのはボールだけ

ゴールキーパーを除いて、選手たちは手や足でボールに触れてはいけないルールがあります。また、相手選手にスティックを当てたり、スティック同士が触れてしまっても反則となります。

③反則カードは3種類

ホッケーでは、反則カードがグリーン、イエロー、レッドの3種類あります。グリーンカードは警告を表し、2分間の退場を命じられます。イエローカードは一時退場を表し、5分か10分の退場を命じられ、レッドカードは即時退場を表し、当該試合に出場ができなくなります。どのカードを出されるかは審判に委ねられています。

④攻撃のチャンス「ペナルティコーナー」

守備側が故意に反則を犯した場合、攻撃側に「ペナルティコーナー」というチャンスが与えられます。これは、守備側の人数を大幅に削減した状態でシュートを狙えるもので、得点が入る確率が高くゲームの流れを大きく変えられるチャンスです。

攻撃側はシュート時に何人参加しても問題ありませんが、守備側はゴールキーパー1人とプレイヤー4人でゴールを守ることになります。攻撃側はいかに点を取れるか、守備側はいかにゴールを守るかがペナルティコーナーの大きな見どころです。

ホッケーの見事な個人技によるゴール集

少しここで脇に逸れて、実際にホッケー競技がどんな様子か動画でご覧ください。

こちらは、巧みなスティック捌きによる個人技で守備陣を突破し得点を決めているシーンのみを集めた動画です。

スピーディーで迫力がありますね!

ホッケーのフィールドには水が撒かれている?

ホッケーの試合は人工芝で行われており、転倒時の摩擦による火傷を防ぐために水が撒かれています。そのため、試合中には濡れた道路を走っているような水しぶきが上がることも。

以前は天然芝で行われていましたが、人工芝に変えて水を撒くことでボールスピードが格段に上がり、より迫力ある試合展開が見られるようになったといわれています。

フィールドホッケーのルールや豆知識まとめ

Embed from Getty Images

ホッケーは鮮やかなスティックさばきで相手をかわし、ゴールを狙って素早いシュートを打つスリル満点の競技です。得点のチャンスといえる「ペナルティコーナー」の場面では、より白熱した攻防が見られるため、盛り上がること間違いなしです。

東京五輪の正式種目でもあるので、観たしたことがない方はぜひ一度観戦してみてください!

タイトルとURLをコピーしました