あの麻生元総理も出場した!クレー射撃の起源・ルールや基礎知識

皆さんは、クレー射撃と言うスポーツをご存じですか?
かつて総理大臣でやった、麻生太郎元総理が世界大会にまで出場していた事は割と有名ではありますが、これがどのようなスポーツであり、どのように世界で行われているかは、あまり知られてないのではないでしょうか?

今回はそんなクレー射撃の起源やルール・基礎知識などをご紹介します。

貴族の遊びが起源のスポーツ

クレー射撃とは、かつてヨーロッパの貴族たちが鳩を標的にして鉄砲で撃っていたゲームが発祥のスポーツで、現在はクレーと呼ばれるお皿を飛ばし、それを標的にし撃つシューティングスポーツです。

その歴史は古く、おおよそ250年近く前である1750年にまでさかのぼり、当時野生の鹿などの動物は王公貴族のものであったためそれを狙う射的や狩りができず、中流階級の貴族たちがその代わりに空を飛ぶ鳩を撃ち始めたことが始まりと言われています。

しかしながら、やがて鳩が不足しアメリカから否定的な意見が相次いだため、鳩の代わりに的を飛ばし打つようになったと言われているのです。

クレー射撃のおもな競技は3種類

クレー射撃には主に3種類の競技があります。

トラップ
クレー射撃で最も古い歴史を持つ競技です。
トラップ(罠)の意味の通り、いきた鳩を罠のような箱の中に入れておき、それを開けて一斉に飛び立たせ狙って射撃する競技です。
その後前述の通り鳩が足りなくなり、批判が相次いだ為羽毛の入ったガラス玉へと変わり、その後現在の素焼きの皿のような形をしたものを、標的放出機と呼ばれる専用の機械を使用し、飛ばしたものを狙う競技へと変わりました。

トラップでは、遠くに飛び去るクレーを狙うので強い視力と狙いが要求されます。

スキート
スキートとはスカンジナビア語で『撃つ』の意味。
標的放出機を半円の直径部分の直線上に2機設置し、1個又は2個のクレー標的を射撃するスタイル。
左右に飛び去るクレーを追い撃つ形となるので
トラップよりもより精度の高さとスピードが必要とされます。

スキートは、1920年ごろに確立したクレー競技で、正式の競技種目となったのは1968年のメキシコシティー世界大会からです。

ダブルトラップ
クレー射撃のなかで最も新しい競技。
ダブルの名の通り、通常のトラック競技の二倍の量のクレーを一度に狙います。
トラップよりクレーとの初期位置が近く、狙いは定めやすいが、二枚のクレーを一度に狙うのは至難の技なのです。
クレー射撃のなかでもっとも競技性が高く、ゲーム性が薄いと言われており、スピード、精度、経験などがものをいいます。

得点はクレーを撃った枚数で決まる

クレー射撃の得点は最大25点であり、割ったクレーの枚数が得点となります。
もっともベーシックな競技であるトラップを例にすると、

選手は横一列に並んだ5箇所の射ち場を順に移動しながら、1ラウンドにつき25枚の皿を撃ちます。

射手の前方15 mに配置された15台の放出機からは、

・遠方に向けて右(10枚)
・ストレート(5枚)
・左(10枚)

計25枚のクレーがランダムで放出されます。

射手は1枚のクレーに対し2発以内で撃破することが求められ、
1発目(初矢、しょや)、または2発目(二矢、にのや)で命中できれば1得点となります。

やっぱり、お金持ちのスポーツ?

クレー射撃の世界は経験年数がものを言うわけではなく、中には始めて3年でオリンピックに出場する選手もいます。しかしなにより費用の面がネックで、散弾銃の購入には30〜150万円ほど、おおよそ車一台分の費用がかかり、その上、散弾銃を使用するのに必ず警察署に猟銃使用の許可を得る必要があり、それに伴い50000円ほどの費用が必要となるのです。
さらに一度の練習で8000〜12000円ほどのクレーと散弾の消耗費がかかってしまいます。

かつて麻生元総理がお金持ちという事を報道するのに、クレー射撃で五輪出場したことがアピールされた様に、いまだにクレー射撃はお金持ちのスポーツである、というイメージが強いですね…。

将来有望な選手にはバックアップも

しかし現在は、将来有望な選手という評価を得られれば、競技財団からのバックアップを得る事が出来、スポンサーなども付いた場合は一般の家庭出身の選手でもオリンピックに出場することは夢ではありません!!

実際、クレー射撃女子トラップでシドニー、北京、ロンドンと五輪3大会に出場した中山由起枝選手は、18歳から社会に出てOLをしていた一般の女性です。

もちろんお金があるに越したことはありませんが…、それはどのスポーツでも言えることでありますよね。才能と情熱があれば、あなたにもオリンピックの出場のチャンスがあるのかもしれないのが、クレー射撃なのです。