有名な選手のドーピング疑惑は世代を問わず浮上するものですが、しかしながらドーピングと言うのはどの範囲から違反行為となるのでしょうか?
今回はいつもと趣向を変えて、スポーツ界の裏側に潜む切っで切り離せないもの、ドーピングについてを特集します。
そもそもドーピングとはなにか?
ドーピングとは、人体に影響を著しく及ぼす特定の薬物を使用して、運動能力を高める違反行為のことを言います。
代表的されるもので
・筋肉を増強する薬物
・精神的に興奮状態にさせる薬物
・持久力を増強させる薬物
・精神の安定を促進させる薬物
・遺伝子を操作する薬物
の五つが主に禁止されています。
どのような検査でドーピング判定をしているのか?
ドーピング検査は基本的に血液検査と尿検査です。
血液検査は、いたって我々が受ける健康診断と変わらないものですが、
尿検査の際には検査官がトイレまで同行し、採取の一部始終を監視するという非常に厳しい姿勢をもって行われています。
間違いなくその選手から採取した事を証明するために、選手たちは普段人に見せない排泄の姿を見せなければなりません。
テレビで華々しく活躍する全ての選手たちはこの厳しい関門を乗り越えています。
ドーピングが発覚した場合どうなるのか
ドーピング検査で陽性反応が出た場合は、IOC(国際オリンピック委員会)ではこのような対応をしています。
・ドーピング検査で陽性反応が出た場合
メダル等を獲得している場合は剥奪。
記録も無効となる。
初犯の場合は選手を第2種ブラックリストに登録。
第2種は選手及び関係者を期限付き、または無期限の出場停止とする。使用した薬物や選手の国籍によっては懲役刑、または罰金刑の可能性もある。
常習の場合は第1種ブラックリストに登録される。
(第1種ブラックリストについては次項目を参照)
・ドーピング検査で陽性反応を常習的に出す、又は検査行為を妨害、結果を詐称した場合
メダル等を取得している場合は剥奪。
記録も無効となるうえに、選手及びドーピングに関与した関係者は永久的にオリンピックの出場権を失う上、理由を問わず生涯出場権が復活することはない。事実上の永久追放処分です。
ドーピングはスポーツを殺す
非常に厳しい検査が行われ、そしてまた非常に厳しい罰則が設けられているドーピング行為。
なぜここまでオリンピックでのドーピングが重く禁止されているかというと、ドーピング行為はスポーツ界そのものを崩壊させる恐れがあるからです。
日々トレーニングを積み、国境を越え身体と身体でぶつかり合うオリンピックは、戦争への脱却の願い、つまり世界平和の想いから行われています。
どのような人口、経済状況の国であっても、スポーツを楽しみ、一つになれば分かり合えるのではないだろうか…?という恒久的な平和への一歩なのです。
そんなオリンピックに、フェアプレーを打ち壊すドーピング(薬物操作)が行われてしまった場合、また国力と国力との戦争になってしまい、選手はもはや兵士となり身体を壊し、苦しみ、上へ上へと本来の人間の身体の限界を著しく超えた記録が打ち立てられて行き、スポーツ自体が消耗してゆき、やがて限界を迎えてしまうでしょう。
それゆえに、スポーツ界はドーピングを強く非難しているのです。
医学の進歩が著しい昨今ですが、スポーツはクリアでフェアーの精神を貫いて欲しいものですね。