素早いタックルと力強い大技が魅力!レスリングのルールや歴史をご紹介!

レスリングとはどのような競技か?詳細解説 そのほかのスポーツ
そのほかのスポーツ

「霊長類最強」の呼び名を持つ吉田沙保里選手をはじめ、世界選手権や五輪において日本人選手が次々とメダルを獲得していることもあり、レスリング競技は日本でも認知度が高い競技の一つです。

ただ、競技名は知っているけれど、ルールについてはあまり知らないという方もいるのではないでしょうか?

この記事では、レスリングの歴史や競技内容について紹介します!

レスリングとはどんなスポーツ?

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レスリングは、直径9mの円形マット上で体をぶつけ合って技を掛ける競技です。

試合時間3分間×2ピリオド行われ、相手の両肩を1秒間マットの上につける「フォール」を成功させると勝利となります。

技にはそれぞれポイントがつけられ、「フォール」ができなかった場合は技によるポイントで勝敗を決めます。足が場外に出ると1点、寝技の状態で頭部や両手足のうち3つをマットにつけると2点、立った状態で相手に投げ技をかけると4点、寝技からの投げ技は5点となります。

また、ポイント差が大きく開いた場合も試合終了となります。「テクニカル・フォール」と呼ばれ、グレコローマンスタイルでは8点差、フリースタイルでは10点差がついた時点で試合終了となります。

ポイントで劣勢となっていても、試合終了間際で「フォール」を決めたり高ポイントの技を決めて逆転勝利したりすることもあるため、最後まで目が離せない競技なのです。

レスリングの始まりと歴史

レスリングの歴史や起源

レスリングは人類最古の格闘技と呼ばれています。

紀元前3000年の古代ギリシア時代にはすでに始まっていたといわれており、古代オリンピックにおける主要競技の一つでした。

近代オリンピックでは1896年のアテネ大会から試合が行われており、1900年のパリ大会を除くすべての大会で実施されています。

1912年の国際競技団体設立にともなって、体重別の階級区分の制定やルール整備が行われ、1968年のメキシコシティ大会後には、それまで四角形だった試合場が円形に変更されました。

2004年のアテネ大会からは、女子フリースタイル競技が正式種目として加わりました。

レスリングには2つのスタイルがある

レスリング競技には、内容が異なる2つの試合スタイルがあります。

①フリースタイル

フリースタイルは、タックルで相手のバランスを崩して技をかけることが基本となっています。攻撃や防御に全身を使うことができるため、タックル中心の試合や寝技攻撃の技が豊富です。

タックルをはじめとしたスピード感あふれる技と、全身を使った多種多様な技の展開に目が離せません。

②グレコローマンスタイル

「グレコローマン」とは「ギリシアとローマの」という意味があり、古代ギリシアや古代ローマで行われていた格闘技に由来しているといわれています。

グレコローマンスタイルは男子のみの種目で、腰から下を攻撃や防御に使ってはいけないという制約があります。そのため、フリースタイル種目で許可されているタックルはグレコローマンスタイルでは禁止されているのです。

立った状態からスタートし、上半身のみで戦うことから投げ技中心の試合となります。自分の体をブリッジさせながら相手を投げるスープレックスや、一本背負いなどの大技が次々と繰り出されるダイナミックな試合です。

【豆知識】レスリング選手が試合中に必ず持つものって?

実は、レスリング選手は、試合中に白いハンカチを必ず胸元に入れておかなければならないというルールがあります。

これは、試合中に出血したときにすぐに傷口を抑えて止血できるようにするためであり、持っていない選手は注意を受けたり失格処分になってしまうこともあるのです。

レスリングのルールや雑学のまとめ

レスリングの起源や豆知識

レスリングは古くから行われている格闘技で、スピード感あふれるタックルやパワフルな投げ技が特徴です。試合終盤に大逆転が起こるなど、最後まで目が離せない白熱した試合が繰り広げられます。

東京五輪でも日本人選手の活躍に期待しましょう!!

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