審判に抗議をしたら失格!?仁義と礼節のスポーツ!柔道の独自のルールをご紹介!!

柔道
柔道

日本の国技はご存知、相撲ですが、柔道も日本を代表する格闘技ですよね。ダイナミックな投げ技、テクニカルな組手など、とても独特の和の世界観がある魅力的なスポーツです。その世界観と独自の歴史からか、柔道には他の格闘技とは違ったルールが沢山あります。

今回は、そんな柔道の忘れてはならない日本古来の武士道精神にのっとった、独自のルールをご紹介していきます。

試合開始前と終了後に礼が義務付けられている

柔道では何より『礼』が重んじられています。

両選手は試合開始前に、テープの位置で向かいあって立ち、お互いに礼をしなければなりません。
そして試合終了時には、再びテープの位置に戻り、主審が試合結果を宣告したら、お互いに再び礼をすることが義務付けられています。
そして、両足を開いたままの姿勢での礼など相手への配慮の足りない見苦しい礼は、主審からやり直しを命ぜられます。

礼を行わず、更に指導しても改善されなかった場合は、なんとその後の試合に出場する権利を失い、最悪の場合メダルのはく奪もあり得るという、非常に厳しいものとなっています。

髪は男女問わず必ず束ね、試合の妨げになってはいけない

柔道ルール決まり

柔道では、髪を長く伸ばしている選手は、男女問わず必ずしっかりと試合前に束ねておかなければなりません。
髪が乱れることで、自分や試合相手の動作の妨げになり、相手に迷惑をかけないようにするのが、その理由です。

束ねた髪が試合中に乱れた場合は、自分で時間をとって束ねなおせるのは一回限り。二回目からは『指導』の反則が与えられてしまいます。

審判の判定は絶対で、抗議は許されない

柔道において、審判は絶対的な権威を持っています。その判定は唯一無二です。
通常は主審一名を副審の2名がサポートする形で判定を行い、それぞれの判断に違いがあるときは、審判全員で話し合い、最終的な判定を下します。

たとて審判のジャッジが不服な場合でも、選手とその関係者は審判に異議を唱えたり、抗議することは認められていません。

もしも審判の指示に従わず、抗議あるいは、相手の柔術や人格を否定するような言動をした場合は、国際連盟のルールで『反則負け』となってしまいます。

まさに礼節のスポーツ、柔術の独特の世界

柔道というスポーツは、そもそも武士が、戦場で相手と組んで戦う組み討ちを想定し、武術の一つとして発展した柔術がルーツにあります。

柔道武道武士

なんと、驚くことに2016年にフランスの柔道の競技人口が日本人を上回ったそうです。
もはや柔道、もといJUDOは世界規模のスポーツといえるでしょう。

もしかしたらこの先、国際化が進んだことによりルールもよりインターナショナル化が進んでいくかもしれません。これからの柔道がどのようになっていくか、とても興味深いところです。
しかし、どのようなルールになったとしても、柔道の根底には『礼』の精神が根付いていてほしいものですね。

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